新型コロナウイルスは「接触」か「飛沫」により感染します。
したがって、感染予防のためには、以下が重要なポイントとなります。
1.) ウイルスを含む飛沫が目・鼻・口の粘膜と接触するのを防ぐ
2.) ウイルスが付着した手が、目・鼻・口の粘膜と接触するのを防ぐ
手指の消毒、身の回りの除菌には70~83%のエタノールを使用しますが、
ご家庭にある次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を0.05~0.1%塩素濃度で器具類や手が触れる箇所を清拭する事も有用です。
ウイルスの除菌に使用できる消毒剤
・手指:消毒用アルコール(濃度70%以上)
・物の表面:塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム原液濃度約5~6%)
※次亜塩素酸ナトリウムを含む商品はハイター、ブリーチ、ピューラックス、ミルトン(弊社製品ではジアキラー、マックスブリーチが対象です。)
塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)の希釈方法は以下の通りです。
塩素系漂白剤の希釈方法について
用途 | 濃度 | 希釈方法 |
---|---|---|
ドアノブ・手すり等 | 0.05% | 500mlの水道水に塩素系漂白剤を 5ml(ペットボトルのキャップ1杯分)を入れる |
吐しゃ物が付着した床等 | 0.1% | 500mlの水道水に塩素系漂白剤を 10ml(ペットボトルのキャップ2杯分)を入れる |
注意点
次亜塩素酸ナトリウムは有機物には弱い為、除菌する表面が汚れていた場合、拭き取った後、使用するように。
次亜塩素酸ナトリウムは用時調整。
一度除菌した溶液は、使用後必ず破棄下さい。
その都度、希釈し、新しい液を作成すること。
消毒方法
1.準備
・日ごろの整理整頓、ゴミやホコリを取る清掃がまず必要です。 換気しながら行いましょう。
・塩素系漂白剤を吸い込んだり、直接手指についたりすることを防ぐため、マスクや手袋を着用しましょう。
・正しく希釈した消毒液を作ります。作り置きしたものは効果がないため、消毒するたびに作り直しましょう。
2.消毒方法
・消毒液を十分に含ませてしぼった布等で、消毒する場所を拭き取った後(一方向に拭く)、から拭きします。金属部分は腐食する可能性があるので、水拭きします。
3.消毒場所
・手指がよく触れる場所を消毒します。※最近の知見として、ウイルスの残存期間は、プラスチックやステンレスの表面では72時間まで、などの情報があります。
場所 | 消毒場所 |
---|---|
居間・食事部屋 | ドアノブ、窓の取っ手、照明のスイッチ、ソファー、テーブル 椅子、電話機、コンピューターのキーボードとマウス、小児玩具、壁、床等 |
台所・トイレ等 | 水道の蛇口、シャワーヘッド、洗面器、ドアノブ、窓の取っ手、照明スイッチ 浴槽、 排水溝、水洗便器と流水レバー、便座とフタ、汚物入れ、壁、床等 |
衣類・寝具 | 通常の洗濯機で問題ないと言われていますが、気になる場合には 熱湯消毒(80℃、10分以上)してから洗濯機にかけます。 |
エレベーター/ エスカレーター | エレベーターの呼び出しボタン、停止階ボタン エスカレーターの手すり部分。 |
建物の出入り口 | 建物の出入り口にあるドアノブ、ハンドル、セキュリティー対応の オートロックボタンなど不特定の人が触れる部分 |
共用のトイレ 給水場所、洗面台等 | ※「台所・トイレ等」の欄参照 |
4.消毒後の注意
・消毒が完了したら、手をよく洗いましょう。
・手荒れがあるとウイルスが残りやすいと言われていますので、ハンドクリーム等で手荒れを防ぐことも重要です。※上記の消毒方法は、新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザやノロウイルスにも通用します。